昔、会社を辞めて写真の道に進んだとき、「誰かの役に立ちたい」「誰かを笑顔にしたい」という気持ちが原点にありました。
写真を教えることも、撮ることも、自分にできることで誰かの役に立てるなら、と思っていました。
そんな自分の活動に反応してくれる人がいて、少しずつ**「ありがとう」の言葉**をもらうようになりました。
それに比例するようにフォロワーや売り上げも伸びていきました。
手応えに安心感を得ると同時に、優越感のようなものも芽生えてきました。
ただ、そのような良い状態が続いた時に限って湧き上がる違和感がありました。
最初は喜びだった「いいね!」が、次第に「もっとほしいもの」になっていく。
そんな感覚がたびたび起こり、そして当たり前になっていくようでした。
フォロワーの数やコメントの多さが、自分の価値を測る物差しのように思えてきたのです。
誰かに役立つことが目的だったはずなのに、気づけば「どれだけ評価されたか」が気になって仕方ない状態に。